杉、ひのきが百本以上植わっていた300坪の山林を10坪ほど伐採し、小さなログを建て、その前にハーブを少し植えたのが、私達のすべてのはじまりとなりました。

慣れないチェーンソーで杉・ひのきを切り、つるはしと鍬で小さな庭をつくりました。そこに、ラベンダー、ローズマリー、タイム、ミントなど十四種類のハーブを植えました。

忙しく暮らしていたあの頃、週末にハーブの花壇を作るのは、身体の疲れるのと共に、心の疲れがとれていく時間でもありました。
ムッとする程の甘いカモミールの花の中で感じた、身体の中にある固まりがすうーと溶けていく不思議な感覚。ハーブの魅力に取り付かれました。

草抜きをしたり、水やりをするたびに匂う甘い香りにいつの間にか夢中になってしまいました。


ハーブの事を知るにしたがって少しずつハーブを自分達の暮らしに役立てる事ができるようになりました。




自分の暮らしを、自分で、自分に合うように、ハーブと共に創り上げていくには、とても楽しい時間です。


花と香りの庭で採れたハーブを使って、自然と語り合えるような暮らしが提案できれば、と思っています。